[Arduino] ワークショップの概要

[Arduino] ワークショップの概要 – メディアデザイン実習J

Table of contents

  1. メディアデザインとは
  2. Perfumeとライゾマティクス
  3. IoT とは
  4. 基板と半田
  5. ブレッドボード
  6. 制御プログラムと「マイコン」
  7. Arduino・Raspberry Pi

 

メディアデザインとは

本校における「メディアデザイン」という語の指し示す範囲は必ずしも明確ではなく、おしなべて共有されているわけではないだろうと思います。
学問的に率直に考えるなら、「メディア」という学術用語は本来「マスコミ」のことを意味するだけの矮小な言葉なんかではないし、「デザイン」というのもただ「センスを押し売りをする」のではなく技術や方法論に裏打ちされた行為でなければなりません。

 

その意味で素朴かつ控えめに言うならば、メディアデザインを専攻している諸君らそれぞれの様々な方向性は本来、従来のハイアート・ハイカルチャーの流れを汲んだ「コンテンポラリーアート」、そのなかでも特に「メディアアート」と呼ばれるものを頂点とするヒエラルキー、カテゴリーのなかに回収されるものであるはずです。

 

講師は残念ながら、諸君が本校でどのような勉強をなさってきたのか、詳細には存じていません。
が、聞き及ぶ限りでは、やはり商業デザインを前提として様々な事項に時間を割かねばならないせいで、古典からモダン、モダンからポストモダンに至る美術教育や、プログラミングなどのテクノロジーについての本質的な学習があまりなされていないのではないか?と危惧しています。

※ついでに言うなら、アニメ・ゲーム的なものをあまりにも無自覚に消費する時代になっていることも懸念しています。

 

プログラミングに関しては、ウェブUI構築のためのJavaScript(jQuery)を学ぶのがこの授業であったわけです。
この授業の最終回では、さらに大きな視点から、もしくは「何のための技術か?」という原点に立ち返る意味で、画面の中のブラウザの上だけでは収まらない「モノづくり」についてご紹介したいとおもいます。

 

Perfumeとライゾマティクス

「ライゾマティクス(Rhizomatiks)」並びに「真鍋大度」のことを知っていますか?

あるいは、チームラボ(Team Lab)、岩井俊雄、などなど。

メディアアートの著名な作家は沢山居ますが、おそらく皆さんが知っている近年一番有名なもののひとつが「ライゾマティクス」だと思います。

Perfumeの舞台演出などがいつも話題になります。


Perfume。SXSW(サウスバイサウスウエスト)


Perfume。ICC(←ICC立ちあげたのは森岡先生なんだよ!)


やくしまるえつこ。一番最後にプログラムコードが表示されるというMV。

 

2014年紅白

B6LzJ4UCUAIEqNA

【紅白】Perfumeの後ろに提灯が浮いてる!?総計600万の舞台装置が近未来的。 – Togetterまとめ
http://togetter.com/li/764364

 

2012年紅白

080604-1

 

もっと詳しく

 

ライゾマティクスみたいな「色々なかっこいいこと」を僕らが実現・実践するには、具体的にはどうしたらいいんでしょうか?

例えば、映像として完結する場合は、
・プロジェクションマッピング
・3DCG
・2DCG(モーショングラフィックス)
・グラフィックデザイン
などの技術が挙げられます。

問題となるのは、映像以外の部分です。
・プログラミング
・電子工作
我々は視覚偏重ですし、裏側で何が起こっているか、どう設計されているかを考慮するのはたやすくありません。

ここでいう「プログラミング」とは、センサープログラミング、フィジカルコンピューティング、組み込み機器開発と呼ばれるタイプのものです。

 

IoT

「IoT」(アイ・オーティー)とは、
「Internet of Things」つまり「モノのインターネット」と言う意味の言葉。
現時点で一般に「最先端」と目されている技術です。

 

従来型のインターネットがコンピューターのネットワークであったのに対して、テクノロジーの進化により、今まではネットワークに接続されていなかった「モノ」がインターネットを介して情報をやり取りする能力を備えていくということ

IoTの価値を無視すべきではない -「モノのインターネット」の本質とは何か? (1/3):EnterpriseZine

 

もっと詳しく

 

従来の「フィジカルコンピューティング」の言い換え、
さらに遡れば「メディアアート」がずっと対象としてきた分野でもあります。

「IoT」という言葉自体はハッキリ言うなら「流行り言葉」(バズワード)だったりもするわけですが、まだこれらの製品は世の中に広く普及する前で、すべてのアイデアが出揃ってもいません。

むしろデジタルネイティブと呼ばれるような皆さんにとっては、「モノがインターネットにつながっていて当然」「そのほうが絶対便利だからそうなっていくんでしょ」という感じ方のほうが自然ではないでしょうか?

 

「今まではネットワークに接続されていなかった「モノ」がインターネットを介して情報をやり取りする能力を備えていく」ということはつまり、昔からある「モノ」にネットワーク処理能力が追加されるということです。

「モノ」に新たな電子部品とコンピューター(マイコン)が搭載され、インターネットと通信するプログラムによって制御されるということです。

もっと平たく言うと、ぬいぐるみなんかの中に、電池やらLEDやら無線LANボードやらが乗った「基板」が埋め込まれたりするというわけです。

「プログラム」はと言うと、「マイコン」と呼ばれる小さなコンピューターに書き込まれて、同じく「基板」に搭載されます。

 

基板と半田

電子部品を電子回路としてまとめあげたものが「基板」と呼ばれる板です。
緑だったり青だったり茶色だったりします。

IMG_1003
ファミコンカセットの中身。バックアップ機能のあるものは、基板にボタン電池が乗っかっていた。

 

部品を電子回路として「まとめあげる」と言いましたが、これは具体的には「ハンダ付け」と呼ばれる作業のことです。

787f585c

194e0f70

「半田(ハンダ)」で部品が基板に固定されます。
電気がうまく流れるように、設計した回路(回路図)に沿って組み上げていきます。

 

ブレッドボード

「ブレッドボード」を使えば、基板へのハンダ付けよりも簡単に電子回路を組み上げることが出来ます。

18_007_s

部品が安定せずコストも高くなるので、そのまま製品化するには不向きですが、いわゆる「ラピッドプロトタイピング」にはぴったりです。

ブレッドボードを裏返すと、裏側はこのようになっています。

musashino001_015

銀色に見えるのがハンダと同じく、電気が流れる金属部分です。
つまり、表側の穴が、裏側であらかじめハンダ付けされていて、表側に部品を指すだけでつながる(通電可能になる)というわけです。

image33

 

制御プログラムと「マイコン」

電子機器の振る舞いをコントロールする(制御する・司る)「プログラム」は、「マイコン」と呼ばれる小さなコンピューターに書き込まれて、同じく「基板」に搭載されます。

I-00027AVRマイコン AT90S2323-10PC

20080518
マイコンをユニバーサル基板に実装した例

マイコンにプログラムを書き込むには、「書き込み機」(ライター)という機械を使います。
パソコンのUSBポートなどに接続して、パソコンからプログラムコードをマイコンに書き込みます。

PIC-WT-A_01

 

Arduino・Raspberry Pi

「基板」に対して、それよりも取り扱いが簡単な「ブレッドボード」が存在するように、
「マイコン」よりも取り扱いやすくラピッドプロトタイピングに向いたコンピューターがあります。

「Arduino」や「Raspberry Pi」といった開発用キットです。

 

Arduino316
Arduino(アルデュイーノ)は、もっとも有名な開発用キットです。
WindowsやMacから専用ソフトでプログラムコードを書き込んであっという間に電子機器を作ることが出来ます。
「オープン・ハードウェア」として仕様が公開されているので、互換機がたくさんあります。
ものすごく安く売られているものもあります。
1000〜3000円。

 

Raspberry-Pi
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は、Linuxを動かすことの出来る超小型のコンピューターです。
「ラズパイ」と呼ばれたりします。
Raspberry Pi 2 用のWindows 10も作られています(Windows 10 IOT Core)。
Arduinoよりも処理能力に優れ、WindowsやLinuxが動くので、ウェブサーバーにすることだってできます。WordPressサイトを公開することだって出来ます。
OSが必要な分、開発初期はArduinoよりも少し面倒だったりします。
約5000円。

 

Arduinoをはじめようキット

 

Raspberry Pi2 Model B ボード&ケースセット

 

 

今回の授業では、この「Arduino」のほうを使います。

 

(・ω・)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です