アプリを作ってみて(総論)

アプリを作ってみて(総論) – メディアデザイン実習Jかくして、地図アプリがひとまず完成しました。

ここでまとめとして、アプリ/サービスをゼロから企画・制作することに目を向けて、今後のモチベーションを上げていただきたいと思います。

 

このページで説明すること

4つの企画方針

(1)現在の技術で何が可能かを考える

(2)現実生活がこうなれば便利だと考える

(3)笑いに走る

(4)ビジュアルに走る

 

今回のアプリ作成の動機は「APIが分かり始めてきたから、GeoLocaitonAPIとGoogleMapsAPIを使ってみよう」というところから始まっています。

そして、大きな方向性は決めずに、機能を少しずつ足してきました。

本来アプリ等を作成するには、大きな方向性が必要です。それが「企画」であり、利用者の「ニーズ」であり、開発者から利用者への「提案」です。

 

企画の考え方

まず、アプリ/サービス開発のプロセスは大きく2種類あります。

(1)現在の技術で何が可能かを考え、それを形にする(開発者視点の企画)

(2)現実生活がこうなれば便利だと考えてから、どういう実装で可能になるかを調べて、それを形にする(ユーザー視点の企画)

 

1. 現在の技術で何が可能かを考え、それを形にする(開発者視点の企画)

1の場合は、技術的に可能な範囲からスタートします。ですから、モチベーションさえあれば完成形には到達します。今すでに存在するアプリ/サービスは、可能な技術によって成立していますから、自ずとそれらを参考にすることになります。また、APIドキュメントなどを読み解いて、実現できる機能を考えることもあります。この場合、新しいAPIがリリースされたとか、KINECTのような新しいが出たといったニュースに触れていく必要があります(情報収集能力)。

ただし、この方針で本当にユーザーが喜んでくれるものが完成するかは別問題です。ユーザーにあまり求められていないものが出来あがる恐れもあるのです。

ここでいう「現在の技術」とは、自分のスキルのことを指すと同時に、世界の先端技術レベルでどこまで可能かということでもあります。

自分のスキルに関しては、何に言い訳すること無く、どんどん磨いていけばよいのです。

しかし、どうやったって現在の文明には到達できないことも世の中にはあります。スペースシャトル開発に巨額の予算を投じても、科学技術レベルが未到達の領域、特に数学が未だ解明できていない問題というのが壁になっています。

 

2. 現実生活がこうなれば便利だと考えてから、どういう実装で可能になるかを調べて、それを形にする(ユーザー視点の企画)

2の場合は、現実世界がどうなれば便利か・面白いかという着想からスタートします。ですので、この方針で作られたアプリ/サービスは、ユーザーのニーズを満たしていると評価され歓迎されるでしょう。

お笑い芸人なんかが、テレビで世の中の不満を言っていたりしますよね。「山手線を24時間走らせてくれたらいいのに」「人気料理店だからといってなんであんなに並ぶのか」「駅の券売機を何度押しても反応しない」「なんでもっとこう簡単にならないのか」などなど。

こういうのはまさに「ニーズ」であり、着想の源泉となります。実際に人が不便だと言っていることを解決したり、自分の体験から考えたり、特に不満はなくても先回りして「こうなればもっと便利だ」と考えたり。これが「技術による問題の解決」が、ITやWebの担う役割です。もちろんプログラムだけでなく、デザインも、問題解決の方法の一つです。

しかし、ユーザーの要求は、時として荒唐無稽な夢物語も含まれてしまっています。「どの株銘柄が正確に予想するアプリ」があったら誰もが欲しいのは分かりきっている(ニーズがある)のですが、これは難しいでしょう。何でもかんでも実現できるほど世の中は簡単じゃないですよね。

では、「今日自分が聞きたい音楽を自動的に察知して、音楽を再生するアプリ」はどうでしょうか?一見不可能なようにも思えます。ですが、考えようによってはかなり近いものが出来るのではないでしょうか?例えば、天候データやスケジュールデータなどから、過去にこういう条件の時はこういう音楽を聞いていたという統計をもとに、再生する曲を選ぶとか。最近聞いていない曲と、よく聞かれている曲のバランスを3:7にするとか。それに、脳波測定デバイスがあればもっと正確になりそうですよね(実用化されています)。

 

まとめ

このように、1と2いずれの方針からアプリ/サービスの企画をスタートさせても、最終的には「ニーズ」と「技術レベル」のバランスをとって考えられることになります。

ビジネスになれば「収益性」のことも考えないといけないのですが、みなさんはまだコストと利益を一切無視しても構いません。

 

番外編

また、これまでの話とは異なる方針が実はまだあります。

それは「笑いに走る」という方針と、「ビジュアルに走る」という方針です。

これの方針には、役に立つかどうかとか、世の中が便利になるかどうかとか、これまでにない新しいものかといったことは全く関係ありません。

そういった評価基準からは完全に離れた所で、ひたすら「笑えればOK」「見た目がかっこよければOK」「かわいければOK」といった価値だけに特化します。

みなさんはおそらくこういうものを、アプリ/サービスの世界よりも、ニコニコ動画(「才能の無駄遣い」タグなど)やテレビ番組の「あらびき団」「ナニコレ珍百景」なんかでよく目にしていると思います。

こういうものは、センスやひらめきで作ってしまうものです。

センスで勝負するので、センスを共有していないと理解されません。

また「出オチ」のような存在でもあります。

 

Have fun!(^ω^)


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